ごあいさつ

第四十一回「琳派百図展」開催に当たり、ご挨拶申し上げます。

前回、【世界に誇る日本美の清華と継承】と題し第四十回記念特別展の
区切りの年にふさわしい力作をご覧いただきました。
今回【江戸~近世へ 大胆とモダンの継承・江戸琳派】と題し
《抱一・始興・芳中・其一・雪佳》という難題に取り組みました。
宗達・光琳らの意匠感覚の謎を探りながら現代、未来へと琳派を不動のものに
育て上げた立役者たちであり、 日本のデザインの原点を完成したパイオニアでもあり、
新しい琳派は次々と開拓されていったのです。
いわば琳派とは、日本の美の鉱脈だと言ってもよく、
歴代の琳派作家の意匠に次なる意匠を暗示するものがあります。
琳派を研究・再現することは、まさに新たな染色工芸の可能性を
拓く事であることは申すまでもありません。
本展で発表いたします作品の数々は、日本人が愛してやまない琳派の世界を卓越した技術により
現代に蘇らせたものであり、多くの皆様にお楽しみいただけるものと確信しております。

なお、この催しに多大なご協力と賜りました近畿経済産業局・京都府・京都市をはじめ、
多くの関係団体に厚くお礼申し上げます。

ご案内

開催日時

平成30年

10月1日月曜日(招待日)

10月2日火曜日(一般公開)

開催時間 午前10時~午後5時

 

入場料

1,000

 

開催場所

京都府 京都市文化博物館 5階

京都市中京区高倉三条上ル

TEL 075-222-1771

 

地図